2020年10月08日(木)
Light Emitting Diodeの頭文字を取ったもので日本語では発光ダイオードと言います。1990年代初頭に高輝度型の青色発光ダイオードが開発されてRGB3原色が揃い、フルカラーディスプレイ化が実現しました。
パネル型ディスプレイのバックライトや大型LEDディスプレイとして急速に普及が進んでいます。
主にディスクリート(砲弾型)とSMD(表面実装型)の2種類が用途別に使用されています。
RGB各色のLED素子を組み合わせて白色を再現し、一つの画素を構成します。
高輝度化が可能で比較的安価なので主に屋外大画面用ディスプレイに使用されます。
RGB各色のLED素子が一つの表面実装用ベースに組み込まれています。
高精細化が可能な為、主に近視認用の屋内ディスプレイに使用されます。
LEDディスプレイを設置する場合には以下の要素を考慮し、
最適なLEDディスプレイの性能を選択することにより
良好な画像が得られます。
LEDディスプレイに必要な認識解像度は、表示する物体形状によって認識可能か否かが決定されます。
つまり、細かい模様などを表示する場合、高精細なディスプレイが必要となります。
例えば日本語の文
字表示の場合、フォントにより必要な最低ピクセル数が変わります。
LEDディスプレイを構成する際、想定される視認距離に
応じた適切なピクセルピッチの選択が重要となります。
視認距離には以下の2つの検討要項があります。
① 最適視認距離:個別ピクセルを認識できなくなる距離
最適視認距離(m) = ピクセルピッチ(mm) × 2.75
( 例:6mm ×2.75 = 16.5m)
② 最短視認距離: 表示される画像情報の大半を十分に認識できる距離
最短視認距離(m) = ピクセルピッチ(mm) × 2.75/2
( 例:6mm× 2.75/2 = 8.25m)
しかしLEDディスプレイの性能向上にともない最近ではピクセルピッチ(mm)=
最短視認距離(m)が一般的に
なっています。
LEDディスプレイ面輝度の選択は、周辺照度や認識させる情報によりさまざまです。
晴天時には10万lx(ルクス)以上となる屋外の水平面照度下では、ディスプレイ面輝度として5000cd/㎡程度が
一つの目安として業界内では浸透しています(屋内用では1500~2000cd/㎡程度)。
しかし、この数値もあくまで目安に過ぎず、投影する映像信号の品質やディスプレイそのものの仕様によっては
この限りではありません。また屋内外ともに太陽光や照明のディスプレイへの直接入力はコントラストの低下を
招く為、設置方向等を十分に注意する必要があります。
LEDディスプレイの設置環境にはさまざまな場面が想定され、屋内と屋外では考慮すべき要素は異なります。以下に列挙する設置環境での要素条件を想定し、その条件下で正常に動作するか否かを確認した上で使用機材を選択する必要があります。
【高精細化】
これまでの市場は4mmピッチ前後のものが超高精細、6mmピッチ前後のものが普及版として市場を形成しました。
現在では、LEDそのものの低価格が進み、民生用としてのLEDテレビや1.9mmピッチLEDディスプレイが発表されるなど一時停滞していた高精細化が再燃する傾向も見せ始めています。