2019年05月31日(金)
こんかいは、きょうじゅのとくいな ぶんやだよ!
そして、手作り!
弊社のような仕事をしておりますと色んな機材を頻繁に購入するのですが、その度に発泡スチロールが大量に出まして、処理が大変なんですよね。
カッターで切ってゴミ袋に入れたいと思ってもですね、手間がすごいですよね。
また、ちょっとプラスチック製のものを切りたいと思いましても、カッターでは簡単に切れず、頭を抱えるわけです。
そこでッ!!!!家庭的かつ工作マニアにはうってつけの機械を作りました!
その名も・・・・ホットカッター!!
Amazonで買うと高いんだよ?4,000円もするんだよ?
いでよ!手作りホットカッター!
・AC100V→DC12V電源 約1,300円 アリババ
100V、出力12V/20A
・調光スイッチコントローラー 1,349円 Amazon 2019/05/28現在
PWM方式、30A出力、入力DC12~24V
・ニクロム線 805円 Amazon 2019/05/28現在
AWG24 0.5mm ニクロム線 抵抗値:5.551
・電線 1m 67円 Amazon 2019/05/28現在
・木の棒 会社にあったもの。
・ベース板(MDFボード) 450×300×10 280円 コーナン
・アルミ角金具 300×10×10 88円 コーナン
・支柱30cm 108円 ダイソー
・L型の幅広金具(支柱の支え) 110円 コーナン
・平プレート(中央のパネル) 75円 コーナン
・接合金具 178円 コーナン
・特圧金具(支柱のL型金具追加) 148円 コーナン
◎ニクロム線 AWG 24 0.5mm ニクロム線 抵抗値:5.551/M
◎DC電源 100V、出力12V/20A
ホットカッターの主要部品はこの3点です。
電源は感電や安全のため直流電源を使用しました。(12V/20A)
製作にあたりニクロム線の長さを決めます。まず40センチの長さで計算しました。
ニクロム線の仕様を見ると、1メートルあたりの抵抗値が5.551になっています。
40センチだと5.551×0.4=2.22オーム
流れる電流は12÷2.22=5.4A
消費電力は5.4×12=64W
ほぼ計画した数値です。
半田ごてが60Wなので、近い数値になるよう40センチの抵抗値で2.2オームになるニクロム線を選定しました。
線径は0.5mmなのでニクロム線としては丈夫な太さです。
線が細くなると抵抗値は増えていきます。
実際に取り付けを行う過程で40センチのニクロム線は長すぎるため、高さ30センチにしました。
しかし抵抗値は維持したいため残り10センチを横に這わせました。
つまりダミーです。
ニクロム線への配線は金具自体が導体となり電気を供給しています。
直流電源を使った理由は、このあたりの安全性と絶縁を考慮しました。
通常、100Vの交流を使用してホットカッターを作ると、金具の部分に触れてしまうと感電します。
しかし、直流12Vだとどこ触っても感電はしません。通電したニクロム線に触れると、指が溶けるだけです。
高熱になるので、絶対に触れないように気をつけてください。
細い糸のように見えますが、半田ごてと同じワット数ですからね。普通に火傷します。
このコントローラーは本来はテープLEDの明るさ調整用ですが、PWM方式のスイッチングなのでLEDやフィラメント方式電球の明るさ調整用にも使用可能です。
今回は?今回も?手作り感満載の見た目になりましたが、要点をお伝えしますと、ずばり!ニクロム線をある程度の長さでピンと張った状態で固定する、です。
これが緩んでいるとキレイに切れませんのでご注意ください。
私がやった方法は、まずベース板に取り付ける金具の位置に印を付けて、穴を開けてそれぞれ固定していきます。
10cm這わせた余分なニクロム線に手が触れないように木の棒で堤防を作りました。
前述した通り、ニクロム線を固定するパーツをすべて鉄製にしたのは、電気を通させるためです。
・ポリスチレンのボード
・プラスチック
・木の棒
・ペットボトル
・ダンボール(おまけ)
おかげで味のあるロゴが作れましたけどね。
これはコツが要りますよ!
と、小学生の時の記憶を思い出してネットで検索してみたら、最近のプラバンのクオリティ高すぎで驚きました。
プラスチックはハサミで切るのも大変ですし、カッターもうまくいかないので、ホットカッターが最適です。カット面も溶かしてるのでトゲトゲしません。
しかし、これならスイスイですよ。これが今ならなんと税込み150,000円!!!
火が出るんじゃないかと内心ドキドキしましたし、煙の匂いが事務所にまでいったみたいで、社員が心配で見に来ちゃいました。
火が出るのが先か、私達が止めてしまうのが先かッ!というチキンレース状態でした。
上記のペットボトルやプラスチックもそうですし、もちろん発泡スチロールも。
発泡スチロールをカッターで切ると、細かい破片がたくさん出てきて、静電気を帯びてるので体に付いてギャーー!となりますよね。
ホットカッターなら、そういうのも無いです。溶かしますから。
だけど、どこから何をやったらいいか分からない!という方は、是非今回のブログを参考に作っていただければと思います。
ニクロム線の長さは目的の電力量によって変わるということを理解いただければ、今後の制作物に活かしてもらえるのではないでしょうか。
レッツDIY!
自分で作れるようになれば、世界が広がります。
作ってみたいものがあるんだけど、作り方が分からない~!という方はご連絡いただければ、作れるものなら作ってみます。
お問い合わせフォームはこちら