2018年04月26日(木)
きょうは、いろんなものをクリーンにします!
ということで、今回は超音波発生機を使って、超音波洗浄機を作ってみました。
超音波洗浄機とは、眼鏡屋さんに眼鏡洗浄機があると思うのですが、それと同じ構造です。
眼鏡だけでなく、いろんな物を洗うことができます。
超音波発生機はお馴染み中国の通販サイトアリババから購入しました。
・超音波発生基板 約1,800円(送料別)
100V、200Vで稼働するタイプのもので、100Vだと威力が弱かったのでトランスを入れて200Vで使用しました。
・超音波トランスデューサ 約850円(送料別) 周波数は28KHz
・アカオ ディープバット 1,290円(2018/04/26現在 Amazon価格)
・強力接着剤 メタルロック 819円(2018/04/26現在 Amazon価格)
設定は何もありません。
超音波洗浄機として使用するために、トランスデューサをアルミ容器の下に取り付けます。
その際、トランスデューサと容器の間に隙間ができないようにピッチリ接着させる必要があります。
ここに隙間があると、超音波が容器内に十分に伝わりません。
ここでメタルロックを使用しました。
そこに超音波を当てると、気体分子が圧縮、膨張を繰り返し、気泡は大きくなり圧縮時に破裂します。
その時の衝撃で汚れを落とします。汚れてる壁の近くで水風船を割ってキレイにするイメージですね。
超音波洗浄では、ゴム、紙、布製品、水に浮いてしまうじょしゅ等は汚れが落とせません。
また、後述しますが、超音波で破損してしまう場合があるのでテフロン等薄い膜を被ったものや超高級ネックレス等は洗浄しない方が良いでしょう。
何十万もする結婚指輪などを洗浄し、破損してしまったら大変なことになりますのでご注意を。
洗浄したもの
・メガネ
・鍵
・ペンチ
・クリップ
・DVD-R
・じょしゅ
・お酒
眼鏡に油分がかなり付いており相当汚かったのが、レンズの内側一部を残し、その他はすっきりキレイになりました。3~5分くらい付けておいたので、もう少し長い時間付けると内側もきれいになるかもしれません。
ペンチを入れた瞬間、ペンチの内側から黒い汚れがモワッと出てきました。
汚れ自体はきれいになりました。しかし、クリップの表面に薄い皮膜があったみたいですが、それがめくれていました。分かりやすくするために、画像を少し加工しています。
何十年も眠っていた鍵を発掘して入れてみました。表面的な汚れは落ちましたが、金ピカになるようなことはありませんでした。入れていた時間が10分くらいだったので、1時間程入れておくとまた違うのかもしれません。
正直これに関しては、洗剤を使ってタワシでゴシゴシ擦った方が取れるような気がします。
中心からモワッとした汚れが出てきたペンチは、鍵と同じく金ピカになるレベルではありませんが、全体的にキレイになったと思います。こういう磨きにくい複雑な構造の物が超音波洗浄機に向いていると思います。
洗浄後、水滴を拭かずに放置したため、錆びちゃいました!ありゃま!
汚れたDVD-Rが無かったので、ハンドクリームを塗りたくってみました。5分くらいしたくらいじゃ全然キレイにならず、30分以上超音波を当てたら相当キレイになりました。油分も落とすパワーがあるようです。
布製品はきれいになりません。石鹸でゴシゴシしてください。
お酒を超音波に当てると美味しくなると聞いて、試してみました。
超音波によって水とアルコールがよく混ざるようです。超音波に約20分当てて、お酒に詳しい社員3名に、超音波を当てたお酒が入っているコップと当ててないコップを渡し、どちらがどちらかは秘密にして飲んでもらいました。
すると!3名全員超音波を当てた方のお酒が「お酒らしい香りがして口当たりがまろやか」だと答えました!すごい!
これで美味しくなるなら安いお酒を買ってきて、高価な味を堪能できますね。
実際お酒熟成用としての超音波製品もあるようです。
どのような状態になるのか、早速試してみましょう。
ほんのわずかな時間で顔の右側に大きな穴が空きました。
アルミバットのセンターにトランスデューサを付けたため、真ん中の方が超音波が強いので右側の破損が大きいのでしょう。
アルミホイルを入れてから約10分後に下のようになりました。
本当はとっても恐ろしい機械なんじゃないか、、もしかしたら人体も破壊してしまうのでは!!!!
もしかしたら破壊兵器なんじゃないかってさぁ、思うじゃん!!!!!
ねぇ、ちょっと入ってみてくれんだろうか。
今回はいかにして超音波を逃さないかという点に苦労しました。
トランスデューサとアルミバットの間に隙間があると、稼働時の音が大きく、水の振幅も少なくバット内に入れた物はほとんどキレイになりませんでした。
そこで、接着剤をトランスデューサの接着部全体に塗り、隙間を無くしたことにより、超音波がバットにうまく伝わるようになりました。
また、超音波洗浄に向いている物と向いていない物があるもの分かりました。
洗剤でゴシゴシ擦った方が早い!と思われるものは向いていません。
タワシで傷がついてはいけないもの、構造が複雑で洗いにくいもの、かつ硬いものが向いているでしょう。
興味がある方は是非DIYをしてみてくださーい!