2017年06月30日(金)
実験:ジップ付き袋に入れて除湿力比較
実験:釜揚げしらすの乾燥速度比較
実験:ジップ付き袋に入れて除湿力比較
実験:ジップ付き袋にウェットティッシュを入れて除湿力比較
実験:せんべいと乾燥剤をジップ付き袋に入れたものと皿に乗せたものの比較
実験:電子レンジでチンッ
A形シリカゲル:包装用シリカゲル乾燥剤 山仁薬品株式会社様(1,296円)
A形シリカゲル:食品用乾燥剤 株式会社大創産業様(108円)
B形シリカゲル:カラリン除湿シート 株式会社小久保工業所様(108円)
石灰乾燥剤:キングドライ 強力乾燥剤 ハクバ写真産業株式会社様(150円)
石灰乾燥剤という名前の通り、原料は『生石灰(酸化カルシウム)』です。湿気(水)と化学反応を起こすことで吸湿します。
その際に熱を発し、膨張するので、水に浸けるのは禁止とされています。
化学反応を起こした生石灰は粒状から砂状に変化します。
手触りで砂状になっていたら交換のタイミングです。
乾燥剤としての再利用はできません。
上記の通り熱膨張が起こるので、石灰を入れる袋は日本石灰乾燥剤協議会にて品質基準が定められています。
シリカゲルは湿気(水)を吸着して吸湿する仕組みなので、化学反応は起きません。
交換バロメーターとして青い粒が入っています。これが赤くなれば、できる限りの吸湿はしたよ!
ということで飽和状態なので、交換する必要があります。シリカゲルは熱を加えることで再利用ができます。
また、石灰の吸湿速度は、高湿度では比較的早く、低湿度ではゆっくりと吸湿する。シリカゲルに比べると安価、と言われています。
体感吸湿速度はシリカゲルの方が早く、体感価格はシリカゲルの方が安かったです。
石灰乾燥剤とシリカゲルの除湿力を調べてみましょう。
実験方法はジップ付き袋に乾燥剤と湿度計を入れて、どれくらい下がるかを見てみます。
石灰乾燥剤はカメラ用で、パッケージには湿度40%前後を保つと書かれていました。
シリカゲルはA形なので予想では10~20%くらいになるのではないでしょうか。
なぜA形はこの湿度になるのか、というのは3つ目の項目「A形シリカゲルとB形シリカゲルの違い」で説明します。
撮影日時 6/21 13時 湿度:石灰 70%、A形シリカゲル 70%
↓ジップ付き袋に入れた直後は両方湿度70%ほどになりました。
袋の中がそんなに湿度高かったのでしょうか。
撮影日時 6/23 11時(約2日後) 湿度:石灰 38%、A形シリカゲル 20%
メーカー宣言通りの湿度で素晴らしいですね。
過去にもこのような実験を行いました。『第一弾 単三電池の消耗実験』『第十四弾 カイロ比較実験+α』
今回も100円ショップのA形シリカゲルと少し高価なA形シリカゲルの除湿度を調べてみました。
実験方法は、釜揚げしらすと乾燥剤をジップ付き袋に入れて、しらすの乾燥度を調べてみました。
写真の左側が100円乾燥剤で右の青い乾燥剤が少し高価な乾燥剤です。
撮影日時 6/15 18時
なぜしらすを使ったか、気になりますか?
約13時間観察しました結果・・・
撮影日時 6/16 12時
↓少し高価な価格の乾燥剤
↓100円ショップの乾燥剤
手で触り比べをしてみたのですが、ほとんど大差は無いですが、若干、少し高価な乾燥剤の方が乾ききっていないシラスがいらっしゃいましたので、今回の実験では100円ショップの乾燥剤の方が乾燥率が高かったという結果になりました。
安かろう悪かろうじゃなかったね・・・。高価な物は高価な物で何か意味はあると思うのですが
純粋に100円ショップすごい。
やすくてよいものも あるんだよ。がんばって いきようね。
まず、シリカゲルにはA形、B形という二種類作られています。
いろんなサイトや商品でA「形」の「ガタ」を「型」で表記されるケースを散見するのですが、ここではJIS規格に合わせて「形」と表記させていただきます。
それぞれの違いは下記のように定義付けられています。
A形:低湿度において湿度を吸着する力が強いもの
B形:高湿度において多量の湿気を吸い、吸着容量が大きいもの
用途によってどちらの乾燥剤を使うかを決めます。
A形はお菓子などの食品でカラッカラしなければならない時に使用されることが多く
B形は調湿剤として衣料や床下、コンテナなどに使用されています。
さて、A形・B形の比較実験はジップ付き袋にそれぞれの乾燥剤と湿度計を入れて計測してみました。
実験開始時の湿度は両方とも50%ほどありました。
撮影日時:6/20 15時 湿度:A形シリカゲル 50%、B形シリカゲル 50%
撮影日時:6/21 10時(約20時間後) 湿度:A形シリカゲル 10%、B形シリカゲル 20%
A形の方が湿度が低いのは、低湿度において湿気の吸着力が高いからでしょう。
なんとなく大量に入れた方が除湿力が高い気がしますよね~!!私もそうです!握手!
撮影日時:6/23 14時
両方とも湿度50%ですが4時間後には既に結果が出ていました。
撮影日時:6/23 18時(約4時間後)
左の乾燥剤が1つの分は湿度70%、右の乾燥剤が5つの分は40%
お菓子に付属している物という認識だったので、どれくらい効果があるのかを調べてみました。
実験方法はジップ付き袋に乾燥剤を入れたせんべいと皿にせんべいを入れただけの物の比較です。
撮影日時:6/23 11時
出張があったりで約1週間も放置しました。腐ってませんよ!
さて、どれくらい湿気を含んでいるか見るために、開封時と同じく指で押さえてみました。
まずは皿に入れて放置したものからご覧ください。
湿気を含んで柔らかくなっている証拠ですね。
そして、石灰乾燥剤を入れていた方は・・・
サックサク割れているのがお分かりでしょうか。
食べてみても開封時と同じく湿気を感じず、美味しかったです。
残りはトミーにあげました。
復活方法はパッケージに記載されていると思うので、よく読んで試してみてください。
今回使用した100円ショップのA形シリカゲルはレンジで復活させることが出来るようなのでやってみます。
記載されていた復活方法
【500Wの場合2~3分程度。加熱後1~2分程度待ってから乾燥剤を取り出す。加熱後もブルーにならない場合は30秒~1分程度待って様子を見ながら再び加熱してください。】
湿気を含んでいるということですね。
あたためスタート!!
チンッ(2分経過)
これで復活したという証拠です。ちなみに、この乾燥剤は約10回復活出来るそうです。
乾燥剤は用途によって使い分けるといいのですが、石灰の場合は復活が出来ないので、シリカゲルの方が経済的な気がしますね。
ちなみに、若干溶けていたシリカゲルもあったので、ぶちぶち音はそのためのようです。
たとえ500Wで2分と書かれていても少量の場合は1分ずつ様子を見ながら方がいいかもしれません。
この辺が100円の品質なのでしょうか!?
こうして乾燥剤の効果を実感すると、買ってみようかな、という気になりますよね。
弊社の兼業主婦様は乾燥剤を購入されているそうです。さすがです。
実際、乾燥剤は100円ショップに売ってますし、低価格での購入も可能です。
ちょっと乾燥したいなーと思う時には是非ご使用ください。
きっと期待に沿えるはずです。
最後に乾燥剤の用途をおさらいします。
A形シリカゲル:お菓子など低湿度に保つ際に使用
B形シリカゲル:タンスや床下などの調湿剤に使用
石灰乾燥剤:カメラや医薬品、食品などに使用
どれも幅広く使えますし、若干被るものもありますが、使用目的にあったものを使用してください。
海苔の場合は、両方使えますが、シリカゲルだと軽すぎるという理由で重みを持たせるために
石灰乾燥剤を使用しているとか。
これで いつでもカリカリ\(^o^)/
では、じかいもよろしーま!