第三十七弾 ディスプレイ遅延量の比較実験+おまけ

2016年12月26日(月)

じょしゅ<みなみなさま、こんにちはでございにゃす!

こんかいはディスプレイにかんする マイナーなじっけんをしてみたよ。

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きょうじゅ<以前ディスプレイの持つ表示素子の応答速度(残像)を調べました

今回はディスプレイに信号を入力して、それが画面に表れるまでの時間を調べました。

つまり、ディスプレイの内部でどれだけ遅延が発生しているか、ということです。

遅延が発生する原因はデジタル機器の持つバッファメモリの量で変わります。

バッファとは一時的にデータを蓄積する記憶領域のことです。

じょしゅ<ニッチなところを ついていきま~す!!!

きょうじゅ<具体的に説明しますと、デジタルディスプレイは映像信号を受けて

そのままストレートに出すのではなく、多少なりとも映像データを溜めてから映像を出します。

実験方法

そこで、有機ELテレビ、液晶ディスプレイ、ブラウン管モニターに同じコンテンツを流して

どれだけ遅延の違いがあるのかを調べてみました。

ちなみにブラウン管はバッファ機能を持たないので、信号を受けてストレートに表示します。

【使用機材】

表示機

1.有機ELテレビ:OLED65E6P/LG

2.液晶モニター:LCD-MF225XBR/I-O DATA 

3.液晶テレビ:TH-L19C2-K/Panasonic 

4.ブラウン管モニター:BT-H1700/Panasonic(参考)

送出機

Bright Sign 4K242/ジャパンマテリアル

分配器

・HDMI分配器 HUS-0108/エーディーテクノ

変換器

・HDMI→SDI変換器 VC-1-HS/Roland

(HDMIの分配で、ブラウン管はSDI入力でしたので変換を入れました。

Rolandさんに問い合わせたところこの機材を入れることで

発生する遅延は走査線1.5本分くらいとのこと。)

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流したコンテンツはこちら

解像度:1920×1080 29.97i

結果

画像クリックで拡大

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きょうじゅ<シャッタースピード1/60秒で撮影しました。

アナログブラウン管モニターを使いたかったのですが、

デジタル入力のブラウン管モニターしか無かったこと、

ブラウン管に変換器を入れていることと、

オーバースキャンの設定のままだったので

ブラウン管さんは、自身の能力を発揮することが出来ていません。

よって参考程度に見てください。

じょしゅ<めにみえて ゆうきELが おそいねぇ

きょうじゅ<③のディスプレイはたまに左右のディスプレイより遅くなるシーンがありましたが

前3台はほぼ同じくらいですね。

それに比べて有機ELは他と比べて数字1個分くらい遅れて表示されています。

計算上、約5フレームくらい遅れています。

このディスプレイは、しっかりとバッファを溜めて良い状態で表示したい、

ということでしょうか。

これが有機ELの特徴なのか、この型番だけに言えることなのかは、

他の有機ELディスプレイを持っていないので分かりませんが、

機種によってこの辺の差が出てくるというのは大いにありえることです。

バッファをしっかり溜めて表示するということがイコール“悪いディスプレイ”ということではありません。

しかし、例えばテレビゲームで対戦をしている時に、コントローラーのボタンを押して

それがどのくらいでディスプレイに反映されるかというのは、1分1秒

いや、1フレームの誤差も勝敗に関わってくるレベルだと思いますので

この場合、①のディスプレイは「向いていない」ということが言えると思います。

②と③の液晶ディスプレイは、多少ハンディがあるブラウン管と違わないくらい

バッファを溜めずに表示している、ということが分かりました。

最近の液晶ディスプレイも優秀ですね。

これらの写真を見ていて気付いたことがありましたでしょうか。

じょしゅブラウンかんは ぜんぜんブレてないね!?

きょうじゅ<ディスプレイの構造的にブラウン管はインターレース、液晶はプログレッシブなので

液晶ディスプレイにインターレースの映像を流すとブレやすくなるようです。

テレビ放送のエンドロールを見ているとチラついて見づらいと思われるのも

テレビ放送はインターレースで放送されているのに液晶はプログレッシブだということの表れですね。

おまけ

今回の実験とは関係ないのですが、

Netflixで火花が放送されていましたが、10月ついにHDRで放送開始したとのことで

SDR時に撮影したものとHDRで撮影したものを比較してみました。

テレビは上の実験でも使用した有機ELテレビ(OLED65E6P/LG)です。

スマホやパソコンではないのでスクリーンショットが出来ないため、

すごくアナログですが、テレビをカメラで撮影しました。

じょしゅ<あ!な!ろ!ぐ!!!!

きょうじゅ<それを肉眼で確認しました。

じょしゅ<あ!な!ろ!ぐ!!!!Part2!

(写真はクリックで拡大)

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SDRバージョンNetflixオリジナルドラマ「火花」 © 2016 YDクリエイション

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HDRバージョンNetflixオリジナルドラマ「火花」 © 2016 YDクリエイション

じょしゅ<みえる!!!!みえるよっ!!!!!

きょうじゅ<左の柵やホームの暗いところ、窓枠下の車体などきれいに見えますね。

これぞHDR!というコンテンツですね。さすがです。

他のシーンでも明らかにSDRで見た時と違い、眩しいくらいに鮮明な映像でした。

撮影したカメラ、設定など同じ状態で撮影しています。

SDR 火花

HDR 火花

じょしゅ<このテレビ・・・いえに おきたいな・・・・・・

おいくらかしらぁ~Amazonで80まんじゃく!!!!

きょうじゅ<多少安くなってるとはいえ、キッツイねぇ~。頑張ろうねぇ。

じょしゅ<がんばるっ!!!

きょうじゅ<本年のきょうじゅとじょしゅの実験ブログはこれにて終了となります。

ご覧いただいた皆様、誠にありがとうございました。

来年も何卒よろしくお願い申し上げます。

じょしゅ<らいねん、みなさまにあえることを たのしみにしていまーーすっ!

じかいもよろしーーーーーーまッ!!

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