2016年09月21日(水)
<みなみなさま、こんにちはでございにゃす。
ぼくは えさか(江坂)にいるレアポケモンだよ!
<君はポケモンじゃない!ただの可愛い助手ですよ!
<ほめられてるのか けなされてるのか!
<さて、Panasonicさんから初めて発売された4K対応レーザープロジェクターをお借りしましたので、
新しい機能やレーザーの色再現性などを通して“映像とは”ということを考えていきたいと思います。
過去2回ほどPanasonicさんのレーザープロジェクターを取り上げたことがあるので
参考にこちらもご覧ください。
第十七弾 レーザー光源VS ランプ光源プロジェクター投影比較実験
第二十四弾 レーザー光源VS ランプ光源プロジェクター投影比較実験Part2
Bright Signの4K再生コーデックはH.265です。
これはPremiereCCで書き出し可能です。
・4Kの目視評価
・フレームクリエーション
・色再現性
<噂には聞いていたパナソニックの4Kプロジェクター。
画素をズラしてドット数を増やすという、とんでもない製品を作ったらしい。
本日、わたくしは初めて製品を見るわけです・・・
<なにその いみしんな いいかたー
<プロジェクターで4Kを表示させるには、表示可能なデバイス素子が必要になります。
世界的に有名なのテキサス・インスツルメンツ(T・I)さんのものですが、
PanasonicさんはT・IさんのHDデバイス素子を活用し、自社で4Kを表示する技術を開発したようです。
参考資料:パナソニック技報[論文]次世代高画質映像空間を創出する4Kプロジェクターのコア技術
https://www.panasonic.com/jp/corporate/technology-design/ptj/v6102-gaiyo.html#section01_08
<すごい!「ガイアの夜明け」でみたいレベル!
<Panasonicさんの4K技術を簡単に説明しますと
プロジェクターの本体はかなり大きいですが、
これはハイビジョンタイプ機種と同じ大きさです。
それにレンズも同じです。レンズが同じと言うことはデバイス素子もほぼ同じ。
4Kだからと言って素子の大きさが4倍になっているわけではありません。
資料を見ると1ドットを4ドットになるように動かしているようです。
普通に考えれば、上下と隣には別のドットが居座っているので、
ドット同士が重なってしまって意味をなさないように思えますが、
1ドット動かすのではなく、1ドットの半分だけ動かすようです。
こうして4個のドットを表示させて、時間分割で異なるデータを割り付けています。
なんか、異次元の世界のような技ですね。
しかしながら、1ドットの半分は隣接するドットと被さっているのです。
これもPanasonicの独自の技術で信号処理して表示させることで、
被さっている部分の解像度低下を無くしているようです。
(画像はPanasonicさんのHPよりお借りしました)
クワッドピクセル時の計算上の解像度が5,120ドット×3,200なので
4Kの3,840×2,160を投射すると、画面の中央75%程度で映ると思っていましたが
実際の画像は投射画面全体に表示されました。スケーリングしているようです。
正直なところ、Panasonicさんのプロジェクターと
アメリカさんの4Kのデバイス素子を採用したプロジェクターを
投影比較してどれだけの違いがあるのかを見たかったのですが、、、
、プロジェクターが無いのよ(´・ω・`)どなたか貸してくれません?
<ないんかーーーーいっ!!!!!
<素直に申し訳ない。
なので、見た目に関しては、目視による確認をしようと思います!
僕、今までに4K、8Kモニターいっぱい見てきました!
<あ、、、、あなろーーーーーーぐっ!!!!
4K表示にするには設定の「クワッドピクセルドライブ」をONにする必要があります。
これをONにするとドットの見え方が劇的に変わり、近くで見てもその違いが分かります。
OFFの場合は、ドットを認識できるのですが、ONにすると認識できないくらい滑らかに見えます。
これは1/2ドットずらしで隙間が見えないためと思われます。
ON時とOFF時にスクリーンに近づいて写真を撮ってみました。
それがこの写真です。クリックで拡大します。
どちらがON時でどちらがOFF時か分かりますでしょうか。
どちらも同じに見えるような・・・という感じではないでしょうか。
AがOFF、BがON時ですが、
写真に撮るとドットの大きさは変わっていません。
<なんでーーーーー2Kが4Kになってるのになんでーーーー
<前述しましたが、デバイス素子のサイズがHDと同じなので
カメラの高速シャッターで見るとONもOFFもドットの大きさも数も変わりません。
最初はデバイス素子を機械的に高速で動かしていると思っていましたが
実際はガラス板を光学的に駆動させて振っているようです。
4Kと言うこともあって、あまりいろんな素材や信号源が無いため
正確なところは不明ですが、信じられないほどの技術だと思います。
<そういうことなのかぁ。たんじゅんに4Kのデバイスそしを つかうより
むずかしそうな ぎじゅつだね。
<プロジェクターにも4Kや8Kのモニターと同じ解像度を求められますが、
実はプロジェクターでそれを再現するのは難しいことで、
これだけ切磋琢磨していろんなメーカーが独自の技術を使って再現してるということが
本当に素晴らしいですよね。
ドットをずらしてるだけで、正式な4Kではないという意見もあるようですが
そもそも一般的にテレビで見ている映像自体の方式が静止画を高速で動かしているだけなので、
正式ではないと言えるでしょう。
構造がどうであれ、人間の目にどう映るか、というのが重要になってくると考えます。
通常、映像は1秒間に決まった数(30枚、60枚など)だけの静止画を高速で表示させ
残像で動いているように見せています。
静止画の数をフレームクリエーションという機能を使って疑似的に最大240枚まで補完し、
滑らかな動きに見せているのがリアルモーションプロセッサーという機械です。
実際どのように違うのかを飛行機が動く映像をシャッタースピード1/60で撮影してみました。
フレーム数が多いと、どのシーンで撮ってもブレる確率が低いと言えますよね。
それぞれ何枚か撮影し、ブレた数は下記の通り
フレームクリエーションON時 8枚/31枚(25%)
フレームクリエーションOFF時 6枚/18枚(33%)
【フレームクリエーションOFF】 クリックで拡大
【フレームクリエーションON】
<ほぼ かわんなかったのか・・・
<この検証の仕方が正しいのか正直分かりませんが
使った映像は4K画質、23.97フレームのものです。
先ほどのように静止画では違いは分からないが、肉眼で見たら分かる!というものもありますが
この機能は、私達凡人の目には残念ながら確認出来ませんでした。
恒例の色再現性実験です。
前回のレーザープロジェクターの実験でもやりましたが
カラーバーを再撮し、Premiereのベクトルスコープで色再現性を見てみます。
<いでよっ!ベクトルスコープ!!!
べ>お呼びかな。
<まず、ベクトルスコープの見方について簡単に説明します。
ベクトルスコープとは、「色相」と「彩度」を測定、表示するものです。
「色相」とは、色の種類で、「彩度」とは色の濃さのことです。
円の周囲に色相(色の種類)があり、円の中心から外側に向かって彩度(色の濃さ)が表示されます。
色が濃ければ濃いほど、光点(緑色の点)が外側に表示されます。
このカラーバーを表示させました。(クリックで拡大)
純粋なカラーバーでは、緑色の点が小さくなり分かりにくいので
色情報の無いノイズを乗せて、分かりやすくしました。
それをベクトルで表示させるとこのようになります。
このカラーバーをレーザープロジェクター「PT-RQ13KJ」で投影した結果は・・・
<ヒトデやぁ~!
<ノイズを追加したカラーバーなので、ヒトデみたいになっていますが
本来はこんなにきれいに表示されません。
ここでひとつおさらい。
以前実験で使用したプロジェクター左:PT-RZ670と右:PT-RZ12KJはこのような結果でした。
「PT-RQ13KJ」と「PT-RZ12KJ」は似ていますが、マゼンタが少し改善されていますね。
「田」に入ってないから悪いということではなく、前回のブログにも書きましたが
Panasonicさんはレーザーが出せる色合いで表現しているのではなく
色合いをランプ光源に近づけようとしているみたいなので
これはこれで正解になります。
<今回の実験を通して感じたことですが
映像に確かな表現方法というのがあるのではなく
人間の視覚に合った人間のための映像作りをしていると思いました。
また、HDRにしろレーザー光源プロジェクターにしろVRにしろ
最新技術が目指す先は実際に見えている色合い、色再現に
あるのではないでしょうか。
近い未来、現実か仮想現実か分からない時代が来るかもしれませんね。
<ねねっ!ぼくは ほんものだとおもう?えいぞうだとおもう?
<君は本物に決まってるじゃないかぁ♡♡♡♡♡
<ぎもぢわるいいいぃぃい!!!
<バーチャルな世界でも君に会いたい。
<それはかんべん。
<今後Panasonicさんは30,000lm超えのプロジェクター、26,000lmの4Kプロジェクターなど
続々と販売予定らしいです。手に入り次第ブログでレビューしていきますので、是非ご期待ください!
こんな実験して欲しいなどご要望がございましたら、お気軽にコメントください。
<じかいもよろしーま^^