第十五弾 プロジェクターの輝度ムラ実験×4Kカメラ

2015年02月23日(月)

kyojyuicon<皆々様、こんにちはでございます。

今回は、スクリーンに投影した時の輝度ムラをカメラで撮影して

分析してみることにしました。

joshicon<どーゆーこーとー。

kyojyuicon<え、映像機器関係者なら気になりますよね?え?ならない?え?

どういうことかと言いますと、

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上記画像のようにスクリーンに映像を投影すると、輝度ムラといって

投影面の中でも、AとBのように場所によって輝度が違うことがあります。

これはレンズやプロジェクターの構造上発生するものなのですが

パナソニックの上位機種だと調整出来たりします。

今回その調整方法は省きますが、視覚では認識出来ない輝度を

カメラとソフトを使って分析してみることにしました。

joshicon<こんかいは まじめやで!

【実験機材】

・12000ANSIルーメン 3チップDLPプロジェクター[TH-D12000]

・1.0-1.2倍ズームレンズ[ET-D75LE6]

・4Kカメラ[AG-GH4]

・照度計

・Premiere Pro CS6

・JPEG Viewer(フリーソフト)

kyojyuicon<上3つまでは法人様であればレンタル可能です。
商品の文字をクリックすると、商品ページに飛びます。

【実験方法】

レンズの広角側と望遠側で100インチを投影し、輝度ムラを測定。

4Kカメラで画面を撮影し、動画編集ソフトPremiereリファレンスモニターという

機能を使って、信号波形で輝度ムラがどれだけあるかを確認。

Premiereが無い場合はフリーソフトのJPEG Viewerでも大丈夫です。

【実験前の確認事項】

カメラ自身も光がレンズを通るため、輝度ムラが発生しますが

今回使用する4Kカメラは、そのムラを軽減する「シェーディング補正」という機能があります。

はじめにカメラ自身のムラがどれくらいあるのか、補正するとどれくらいきれいになるのかを

Premiereのリファレンスモニターで確認してみます。

まず、シェーディング補正「OFF」で撮影しました。

撮影した画像データをタイムラインに乗せて、メニューの「ウィンドウ」から「リファレンスモニター」

クリックして開きます。

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このように波形モニターやベクトルスコープなどが表示されると思います。

本来は画像や動画を編集する時に用いる機能です。

joshicon<パレットじゃなくてパレードなの?おまつりてきな なにかなの?

kyojyuicon<詳しくは分からないんだけど、3つ並んでるからパレードなのかなぁ。

輝度ムラを確認するので、今回は波形モニターを使用します。

拡大して見てみましょう。

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左右の端が若干下がっているのが分かると思います。

縦軸が明るさの数値なので、画像の左右の明るさが下がっているということです。

次にシェーディング補正を「ON」にした画像の波形を見てみましょう。

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先ほどよりもかなりマシになりましたね。

カメラ自身の輝度ムラが低いことを確認した上で、今度は実験の本題

プロジェクター投影面の写真を撮って、リファレンスモニターで確認してみたいと思います。

【実験】

?まず、プロジェクターのレンズを広角側にして撮影してみます。

100インチで投影する際の投射距離は1m95cmでした。

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?次に、レンズを望遠側にして撮影したものです。

100インチに投影する際の投射距離は2m40cmでした。

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カメラの設定をオートホワイトバランスにしていたので、色味が若干違いますが

輝度ムラには関係しませんので、、、ご了承を。

では、Premiereで波形モニターを見てみましょう。

【実験結果】

?広角側の結果

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?望遠側の結果

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広角側と望遠側はそんなに変化が無いですが

いずれも中央部分が盛り上がり、端に行くほど下がり

左右で比べると右が若干左よりも下がっているのが分かりますでしょうか。

これは、スクリーン面の中央部分が一番明るくて、端に行くほど下がり

左右に比べると右の方が若干輝度が下がっているということです。

このプロジェクターはだいぶ使い込んだものですが

新品の時に輝度を計ると、同じように右側の方が低かったので

このプロジェクターの特性なのでしょう。

念のため、照度計でも計ってみました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

やはり右側が数値的にも低いですね。

ちなみに、フリーソフトのJPEG Viewerで見るとこんな感じです。

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猫の絵の下に赤い点がありますが、測定したいところをクリックすると表示されるものです。

赤い点を中心に縦軸と横軸で波形が表示されます。

kido13

横の波形を見ると、中央部分が盛り上がり、右端が左端に比べ下がっているのが分かりますね。

縦に関しても、下部に比べ上部が若干下がり気味なので、輝度も下がっているということが分かります。

このようにJPEG Viewerでも確認することが出来ます。

【結論】

最近、投射面を特定のカメラで撮影すると自動でブレンディングするというソフトがある

というのを知り、この方法を思いつきました。

イベントなどの現場中だと、こんなマドロッコシイことはしてられないと思いますが

社内でプロジェクターのメンテナンスなどをしている時に、ふと輝度の違いを感じたら

この方法で確認してみるのはいかがでしょうか。

joshicon<こんかい すごく たんたんとしてて おもしろみが、、、、

さいごにこれ どうぞ(∩^o^)⊃━☆゜.*

「スーパースイートコーン」をペロるeye

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joshicon<じかいも よろしーま!

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