第十一弾 スクリーンの違いについて

2014年09月25日(木)

<皆々様 こんにちはでございます。

今回の実験はスクリーンの違いについてです。

<こんかい ちょう まともじゃん!!

<今までの内容が少し趣味趣向に走りすぎたところがあったらしく、

上層部からスクリーンのことをするようにとお達しがありましてな(小声)

スクリーンとは皆様ご存知プロジェクターで投影する映像面にあたるわけですが

一概にスクリーンと言いましても投影する環境、用途によって

最適な種類というものがあります。

スクリーンの反射の特性は大きく分けて拡散型、回帰型、反射型の3種に分類されます。

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「拡散型:ホワイトスクリーン」

家庭用にも広く販売されているこのタイプは光の拡散に偏りがなく、

素直な特性を持っています。

つまり、スクリーン面に対して、広い角度から見ることが出来ます。

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「回帰型:ビーズスクリーン」

このスクリーンは、入射光と同じ方向に反射します。

例えば、床にプロジェクターを設置して、観客は座った状態であれば

プロジェクターの光は効率よく観客に反射します。

つまり、天井からの照明光がスクリーンに当たっても

その光は天井に反射するだけなので、観客の目に入ることはありません。

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「反射型:パールスクリーン」

このスクリーンは、入射光に対して正反射する特性を持っているので

天吊りなどの高い位置からの投射に有効であると言えます。

3D用として広く使用されているシルバースクリーンもこの種類に入りますが、

スクリーンの表面にシルバー塗装をして、反射効率を非常に高くしています。

スクリーンには主に以上3種類の反射の特性があります。

これらの分類の他に「リアスクリーン」があります。

このスクリーンは、プロジェクターを背面から投影する際に使用します。

このため、箱に入ったプロジェクターのように、外光の影響を受けにくくすることが出来ます。

このタイプはプロジェクターの光と観客の目線が一直線上になるため

スクリーンの中心にホットスポットと呼ばれる明るい火の玉現象が発生しますが

近年ではその現象が軽減出来るスクリーンも売られています。

スクリーンの違いによって、実際どのくらい見え方も変わってくるのか

というのを実験するために、シネマ工房様にお世話になりまして、

サンプルをご提供いただきました。

シネマ工房様HP:http://www.cinema-kobo.com/

いただいたスクリーンはこちら↓

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<じょしゅ下がって!全然見えないんやでぇ!!!!!!

<ご、ごめんやで。これでどやっ!!

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<左からリアスクリーン、パールスクリーン、ホワイトスクリーン

ビーズスクリーン、シルバースクリーンとなっています。

ちなみに、透過スクリーンのリアスクリーン以外は透けません。

<で、しろい がぞうを とうえいしたった!!!

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<クロスハッチなら こんなかんじ。

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<品種の前の数字は明るさの順位です。

スクリーンの真正面にプロジェクターを設置し、投影しましたが、

視覚的にはビーズスクリーンが 一番明るく見え、

次にパールスクリーンが明るく見えると思います。

シルバースクリーンは材質的に元々灰色なので、白いスクリーンと比べるとどうしても暗く見えます。

プロジェクターの位置はそのままで、右側から撮影してみたのがコチラ。

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<あれれ?あかるさが おなじに みえーーーーる!!

<ホワイト、パール、ビーズの明るさの違いはほぼなくなり、

パールスクリーンがパールだけにクリーミーな白色をしていると思います。

冒頭に説明したように、ビーズは入射と同一方向に反射し

パールは正反対に反射するので、スクリーン面に対して

真正面に設置したプロジェクターの場所で最大限の反射光を受けるので、一番明るく見えます。

横から見た時に、ホワイト、パール、ビーズに明るさの違いが無くなったのは

ホワイトは広い方向に光を拡散する性能があり、

パールとビーズに関しては、この撮影した位置では光の反射率が悪く

輝度が低くなっているということが言えます。

、、、もうそろそろ文章を読むのが疲れてきたころでしょうか。

猫の写真投下(∩^o^)⊃━☆゜.*

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(リアル教授が飼っている「ちゅちゅ&あい」)

現実世界に戻れ(∩^o^)⊃━☆゜.*

スクリーンを見る角度とそこで受ける光の強さをスクリーンゲインといい、

スクリーンの種類によって違うので、たいていはスクリーンゲインを

表にしたものが商品カタログ等に載っています。

ちなみに、今回使用したシネマ工房さんの「ナノホワイト」という

ホワイトスクリーンのゲインはこんな感じで表記されています。

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まんべんなく光が拡散されているのが分かります。

同じく今回使用した「ハイパービーズ」はこんな感じ。

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急な角度の位置(60度)ではゲインが両方とも0.7くらいになっているので

輝度の違いが分からなくなったのも頷けますね。

<ふむふむ

<ということで、スクリーンにはいろんな種類があって

それぞれに特性があるので、用途にあった選択をしたければ

ならんのだなーーと分かってもらえたでしょうか。

ちなみに、シーマではホワイト、シルバー、リア等をレンタル商品として

取り揃えておりますので、ご入用の際は一報ください

http://www.cima-net.co.jp/rental/cataloglist.php?t=2&s=1

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