みなみなさま こんにちはでございにゃす！

こんかいは、きょうじゅがたいけんした　こわーいおはなし！

本日は私がシーマで働いた約40年の間に関わった現場の中で、一番苦労した話をします。
この案件は、私が正社員という立場で担当した最後の現場になりました・・・

ひえーー！！！！こわぁーーーーい！！！！

怖がるのはまだ早いッ！！本番はこれからです！！
ちょうど映像業界は4Kが登場して、とりあえず機材も入手可能な状況でした。
設置場所は中国北京でしたが、機材については、プレーヤーはオーストラリア製メモリープレーヤー（当初はパソコンによる送出）、液晶ディスプレイは日本製の42インチが36台。
4K映像は日本の広告代理店が担当し、納入先は日本の有名な企業の北京のショールームでした。
場所が中国と言うだけで、商品はすべては日本と海外製品で構成していました。

今回のシステムは36台の液晶ディスプレイで大画面4Kを構成するものでした。
ハイビジョンの各出力を9面マルチにして、それを4個の構成で36面マルチを作ります。
一番の問題は、ハイビジョンの9面分割は問題ないが、その9面同士のタイミングは合うのか？ということでした。
この制御プログラムは別の開発会社さんが担当していましたが、結果的に出来たプログラムはタイミングかなりがずれていました。
その後も改良を行なってもらいましたが、満足な結果は得られませんでした。

パソコンは当時として最高スペックのものを使用していましたが、機械的構造のハードディスクでは限界があったのです。

システムを再検討して、パソコン送出ではなくオーストラリア製のメモリープレーヤーに変更しました。
ハードディスクではないので、こちらのほうがタイミングは合いやすいのです。
業務用として製作していないためか、いろんな不具合も出ました。
オーストラリアのメーカースタッフに北京まで来てもらい、改良を要求しましたが、最後まで解決には至りませんでした。
広告代理店の作った映像は再生できますが、たまにフレーム誤差が発生してしまうのです。
エンコード方式を変えて何度もテストをして、一番安定したファイル方式を選ぶと結果的にはうまく行きました。

しかし、今度は液晶ディスプレイとメモリープレーヤーのHDMI接続に不具合が出ました。

つぎからつぎへと　いろいろおこるやん～！なきっつらに はち！

このHDMIの不具合が非常にやっかいな症状で、互いに相性がある状態で、この機材が悪いと判断できません。
朝、運用開始と同時に、高い確率で１台に不具合が出ました。

そんな訳で私は一日中36面のバックヤードにはりつく日々が続きました。
もちろん中国人スタッフとも交代で行いましたが、HDMIはケーブル接触不良を調べることができませんでした。
線を触ってみても結果は遅れて現れるためチェックが不可能なのです。
これじゃ解決の方向に進みません。
最終的はHDMIをアナログVGAに変更しました。
メモリープレーヤーはVGA出力もあったので、ケーブルや分配器をすべて交換し、結果的には安定した映像になりました。
下記の最終システムにあるように、36台のすべての配線と分配器を入れ替えるのは本当に大変な作業でした。

起こっているトラブルは誰の責任なのかというのもありますが、お客様にサービスを提供する上では、関わっている会社が一丸となって、とにかく問題を解決することを最優先しないといけません。

次から次へとトラブルが起こる様は本当に恐怖体験で、呪われてるんじゃないかと疑うほどでした。

こわいなー　こわいなー

結果的にうまくいったので良かったですが、今でも夢に見る現場です。
事前確認を十分にしていても機械という性質上、見えないところで起こる不具合があります。
昔に比べてだいぶ安定してきましたが、それでも残念ながら起こってしまうことがあります。
起こった不具合に対して、社内で幾度となく検証しても再現されないということも多々あります。
メーカー協力の上でも同じです。こうなると未解決事件になります。

ホラーすぎる！！！！

未解決事件でも、対策可能事件になり得ます。
起こった不具合を回避できる方法を十分に考えて、現場ではトラブルが起こらないよう対策して挑みます。
シーマでは常設システム/イベント問わず、起こった機材トラブルを社内で共有し、同じことが別現場で起きないように注意喚起しています。

いろんなくろうのうえに、いまのシーマがあるんだなぁ。じょしゅを。

映像・音響機器システムの設計、施工、メンテナンス、イベントでの設置調整、オペレートなどAV機器に関することはシーマにお問い合わせください！

さいごは　えいぎょうかーい！

じかいもよろしーま！