第百二弾 LANケーブルいろいろ切ってみた

2022年05月17日(火)

じょしゅ
みなみなさま こんにちはでございにゃす!
きょうじゅ
本日はみなさん身近なLANケーブルのお話です。
じょしゅ
ランケーブルって、ぼくがいつもつまづいちゃうケーブルだよね。

ケーブルカテゴリと中身

きょうじゅ
LANケーブルを何種類か集めて、中身を見てみることにします。

きょうじゅ
現行、カテゴリ5から8まであり、カテゴリ5には5e,6には6aもあります。

じょしゅ
カテゴリってなぁに?

きょうじゅ
カテゴリそのものの意味は種類や区別の意味で、LANケーブルは使用する機器や性能に応じて識別数字が印字されています。

きょうじゅ
普通、映像や音声はアースを除くと1本で伝送しています。
LANは通信を行うので送りと受信の2ペア(4本)必要になり、1ペアの信号線は互いにねじっている「ツイストペア」と呼ばれる形をしています。
信号のプラス(+)と信号のマイナス(-)をツイストすることで絶大な効果が生まれるのです。
この方式で信号を送ると音声で言う「平衡伝送」になりノイズには強くなり、品質も向上します。


きょうじゅ
さて、実際にケーブルの中を見てみましょう。
カテゴリ5eです。

きょうじゅ
カテゴリ6aの中身です。

きょうじゅ
カテゴリ7の中身

きょうじゅ
カテゴリ8の中身

きょうじゅ
さーと見ていきましたが、信号線自体にあまり変わりは無いようですが、今回はカテゴリ5eだけが、芯線が単線になっています。
その他のケーブルは芯線がヨリ線で細かい線が7本束になっていました。

きょうじゅ
この「単線」か「ヨリ線」かはカテゴリとは関係なく、メーカーの仕様です。
ヨリ線の方がケーブルが軟らかいため、机周りなどの短い距離に使いますが、長距離伝送する際には単線を使う傾向になっています。

じょしゅ
じゃ、ヨリせんのほうが つかいやすいってことだよね?

きょうじゅ
ヨリ線の方が使いやすくはあるんだけど、電気は線の表面を流れるので、単線の方が表面積が大きく、伝送には有利となっています。

きょうじゅ
カテゴリ5eとカテゴリ6aでは、一見同じようですが、6aは線の中央にセパレータ(各ペア線を分離、及びノイズ低減の役目もある)があり、樹脂製に見えますが、これもシールド効果があるようです。

きょうじゅ
カテゴリ7と8はシールド処理が大きく変化しています。
カテゴリ8は、カテゴリ7にさらに網シールドが追加されています。
カテゴリ7と8についてはシールドアースをすることが条件なので、アース処理が出来ない機器では逆に性能劣化が発生するので注意してください。
カテゴリ7や8にシールドを多く施している理由は、大量のデータを送るために符号化と言う手法を取り入れています。
符号化は通常のビット信号の電圧を変えているため、低い電圧は外来ノイズに影響されやすいのです。

きょうじゅ
カテゴリ別に表にまとめました。
(UTPはシールドなし、STPはシールドあり)

伝送帯域と伝送速度

きょうじゅ
ケーブルの仕様にはカテゴリと伝送帯域(MHz)と伝送速度(bps)が書かれています。
伝送帯域(MHz)はケーブル単体(1ペア)の性能を表示しています。
一方、伝送速度(bps)は最大4ペアの線を利用したり、ビットを送る方法を効率化したりして速度を上げています。
つまり、伝送帯域は固定されたもので、伝送速度は周辺機材の性能で変化するのです。
きょうじゅ
LANの規格には100baseと1000base(1G)があります。
(その他もあります)
これがビット伝送速度の規格です。

便利なPoE接続

きょうじゅ
ところでPoE/Power over Ethernet接続ってご存知ですか?

じょしゅ
ぼくはわからないよぉ~

きょうじゅ
防犯カメラ等で設置が多くなったカメラ監視装置ですが、昔はカメラは映像線とカメラ電源の両方を配線しなければなりませんでした。
しかしPoEというLANケーブルで電力が送れる仕様のものが出てきてからは、非常に設営が楽になりました。

きょうじゅ
カメラをパソコンに接続する場合、間にHUBを入れます。
このHUBがPoE対応であれば問題ありません。

きょうじゅ
使っていない線を電力供給に使用しますが、カメラの電源容量によって使えない場合があるので購入前に規格を調べる必要があります。
IEE802bt(PoE++)という規格では電源パワーが増え、8本の線をすべて電力供給に使う仕様になっています。

じょしゅ
ぜんぶのせんをでんきにつかっちゃうと、データをおくるせんがなくなるのでは!?
きょうじゅ
そこは工夫されており、電力は直流で、データは交流なので回路で分けて送ることができます。

インターネット接続でのケーブルテスト

きょうじゅ
ケーブル自体を測定する機器を持っていないので、ネット接続によるLANケーブルのスピードテストをしてみました。

きょうじゅ
インターネット経由なので、操作の度にスピードが変わるのため、それぞれ10回測定してみました。
ケーブルはカテゴリ5と5e,6aで比較しました。
数値を記載しようと思っていましたが、結局のところほとんど差がないので記載はやめました。
最大で800Mbps,最小は200Mbps台の時もあります。
ケーブル長は5メートルでしたが、これでは伝送データよりもケーブル性能が上回るため差が出ないのです。

お勧めのケーブルは?

じょしゅ
けっきょく、どのケーブルがよいのかなぁ?

きょうじゅ
どのケーブルが一番良いか?
通常のネットワークで使うには流通しているケーブルで問題ありません。
問題があるとすればカテゴリ7や8のシールド処理されたケーブルをシールド処理せずに機器に接続することです。
今のところ、カテゴリ5e、6、6aシールド無し(UTP)を買っていれば良いと思います。。
(※シールドなし(UTP)が良いか、シールドあり(STP)が良いかの判断は使用環境にもよります。)

じょしゅ
なるほどなぁ!
じかいもよろしーま♪

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