1台のKAIROSが実現するパワフルな演出と省力化～A社様ディーラーミーティング〜

A社様にとって、毎年1月に開催する全国のディーラー様の表彰式は、年間で最も重要な式典のひとつです。シーマは約20年前から、この式典の映像システムの設計、設置、オペレーションを依頼いただいてきました。今回も大ホールにお集まりの方々や全国各地で配信を視聴される方々に向けて、心揺さぶる映像演出を行い、表彰式の模様をライブ配信しました。

大きな式典には欠かせない映像演出

企業式典において、映像はより重要な役割を担うようになっています。舞台が遠くて見づらいような広い会場では、登壇者の姿や説明資料をスクリーンに上映することで、参加者はミーティングの内容をより深く理解することができます。
また今や一般的となった遠隔地や別会場への配信においても、適切に表示される映像情報は、視聴者の内容理解を深める一翼を担います。

KAIROS1台で多様な処理とマルチ出力を実現

上映や配信のために使う映像ソースは多種多様です。ステージ上の登壇者や会場全体を撮るカメラ映像、参加者の心を惹きつける動画、パワーポイントで作られたスライド、タイトル画像、社名や名前を表示するテロップなど。現場では式典の進行に合わせて、これらの多様なソースを的確に合成し、切り替えています。

こうした演出を行う際、従来は大量の機材と煩雑な結線が必要でした。
しかし今回、機材や結線の大幅な省力化を実現したのが『KAIROS』です。KAIROSは、IP/IT対応のソフトウェアスイッチャーで、現場に応じた適切なシステムを柔軟に組むことができます。今回は会場用と配信用の別系統の映像を1台のメインフレーム『KAIROS Core1000』で処理し、送出しました。

　
今年度はスクリーンに映す映像とは別でプロジェクションマッピングによる演出も行いました。マッピング映像もKAIROSに取り込むことで、一人のオペレーターが両者の映像を一度にまとめて切り替えられるようにしました。「大量入力・大量出力」に対応し、一括で確認・操作できるKAIROSだからこそ実現した理想的な演出です。

　
プロジェクションマッピングは当社が実績を重ね得意としている映像演出。『PandrasBox』というメディアサーバーを使い綿密に調整した映像を立体的な舞台空間に投写し、心揺さぶる演出を実現しました。

　
KAIROSコントロールバネル（大）を操作するシーマのメインオペレーター。現場に応じて入力映像だけでなく、操作画面や操作卓も自由にレイアウトできるため、オペレーションの負担を減らしつつ、創造性を押し広げることができます。多様な発表資料や写真を複数のパソコンからKAIROSに入力し、他の映像素材と合成した画面レイアウトを作りました。